Kubernetes 環境における Redis クラスタリングと Redis レプリケーションの主な違いは次のとおりです。
Redis クラスタリング
- 自動シャーディング: Redis Cluster は複数の Redis ノードにデータを自動的に分散し、ストレージ容量をスケールアウトできます。
- 高可用性: Redis Cluster は自動フェイルオーバーを通じて高可用性を提供します。マスター ノードに障害が発生した場合、そのレプリカ ノードの 1 つが自動的に昇格して新しいマスターになります。
- 線形スケーラビリティ: クラスターに Redis ノードを追加すると、全体のスループットとストレージ容量が線形に増加します。
- 複雑さ: Redis クラスターでは、単純なレプリケーションと比較して、より複雑な構成と管理が必要です。
Redis レプリケーション
- シンプルなセットアップ: Redis レプリケーションは、完全な Redis クラスターと比較してセットアップと管理が簡単です。
- 単一障害点: レプリケーションを使用しても、ボトルネックや単一障害点になる可能性のあるマスター ノードが 1 つだけ存在します。
- 制限されたスケーラビリティ: レプリケーションだけでは、Redis クラスターの線形スケーラビリティの利点は得られません。
- フェイルオーバーの複雑さ: レプリケーション設定でのフェイルオーバーには、手動介入または Redis Sentinel などの追加ツールが必要です。
Kubernetes 環境では、Redis クラスタリングとレプリケーションのどちらを選択するかは、特定の要件によって異なります。
- 高可用性、線形スケーラビリティが必要で、追加の複雑さに対処できる場合は、Redis クラスタリングがより良い選択です。
- データセットが小さく、要件が単純で、セットアップを簡単にしたい場合は、Redis レプリケーションの方が適している可能性があります。
多くの Kubernetes ベースの Redis デプロイでは、レプリケーションとクラスタリングの組み合わせを活用して、シンプルさ、スケーラビリティ、高可用性の望ましいバランスを実現しています。具体的なアプローチは、アプリケーションとインフラストラクチャのニーズによって異なります。
引用:[1] https://www.groundcover.com/blog/redis-cluster-kubernetes
[2] https://github.com/kubernetes/examples/blob/master/staging/storage/redis/README.md
[3] https://tech.ringieraxelspringer.com/blog/cloud/how-to-create-a-primary-replica-redis-cluster-in-kubernetes/r8lt028
[4] https://redis.io/docs/latest/operate/oss_and_stack/management/scaling/
[5] https://www.dragonflydb.io/faq/how-to-scale-redis-in-kubernetes